【SV考察記事】ディンルーの耐久調整

こんにちは、やどりぎです。SV準伝説の新特性を踏まえた耐久調整の指針が定まらない旨のツイートを何件か見ました。この記事でディンルー耐久調整のケースについて指針を示すことで、ポケ徹の耐久調整ツールが9世代に対応するまでの間そういう人たちの助けになればいいなと思います。例のごとくホットで投稿日を急ぐ話題という訳なので多少雑な記事になりますがご容赦ください。

 

 

以下、物理特殊両方の攻撃をこちら側から選べずにランダムに均等に受けるものとして考える(…☆)
補正の価値はそれぞれだいたいB×(Bでの微分)、D×(Dでの微分)、となるので多少Bに振る場合慎重より腕白の方がよい。

ただし、ここでのB、Dは補正前での実数値であり、以下同じ意味でこれらの文字を使うものとする。また、微分というのは、安直に言ってしまえばその能力の実数値を1上げた際の恩恵を数値化したものである。

 

ドリュウズの耐久調整 ―― 過去記事の補足・耐久編 - 机上論は強いより、総合耐久指数HbBdD/(kbB+dD)(記事参照)のHBDそれぞれでの微分に(kbB+dD)^2を掛けた文字式(以下微分指数)は
BD(kbB+dD)、HdD^2、HkbB^2
となり、種族値配分のいいポケモンにいい努力値配分(記事参照)をすると
BD(kbB+dD)=HdD^2=HkbB^2
が成り立ち、この式は
dD^2=kbB^2

H=B+D
に変形できる。☆よりk=1、腕白ディンルーの場合b≒1.1(無補正ならB=1)、d=4/3なので、
B/D=√(40/33)≒1.1(無補正ならB/D=√(4/3)≒1.15)

に近いラインを維持しながらH=B+Dを満たすように振れば理想の振り方から遠くない振り方ができる。
腕白HD252B4振りの場合、262-160-132となる(振り方1)が、この時それぞれの微分指数は、
7.10×10^6、6.09×10^6、6.71×10^6

となる(補正後の数値なのでb=1とすることに注意)ので、実数値をHやDからBに回すのは総合耐久指数を低くするということがわかる。

また、補正後防御実数値を11nまで伸ばしてH252B36D220振りとすると262-165-128(振り方2)となり実数値を1得だけするがこの場合の微分指数は

7.09×10^6、5.72×10^6、7.13×10^6

となるので、Hを削ってDに回す余地があるとわかる。1だけずらしてH244B36D228、261-165-129(振り方3)となり、それぞれの微分指数は

7.17×10^6、5.79×10^6、7.11×10^6

となり、11nで得しようとする場合(振り方2)と(振り方3)のいずれかが総合耐久指数を最大にするとわかる。これらの総合耐久指数をそれぞれ計算すると、(振り方1)、(振り方2)、(振り方3)の順に

21958.10、21979.90、21979.76

となり、耐久に508振れる場合は(振り方2)が理想であり、逆にここから削る場合はとりあえず1削るならHを削るのがよい。それ以降はHとDのうち各指数が低い方を削ればよいことになるが、実数値にして10程度も削る場合はたぶん11nをあきらめて(振り方1)から削った方が総合耐久指数が高い。この場合はとりあえずはDから削るのがよい。

 

この場合どこまでならDを削るのがよいのかだったり、どこから(振り方1)から削るのがよいのか、あるいは他のパターンならどう振るのがいいのかだったりについては、ここまで読み進められた人なら自分で計算できるはずです。読み進められなかった人は机上論は強いを読んで勉強してください。ちなみに微分が出てきます。ポケ徹の耐久調整ツールの9世代対応版を待つという手もあります。「あなたの人生を微分して決めてください」と言いたいところですが、このジョークは本来この趣旨を伝えたい人には伝わりにくいかもしれません。ここまで読んでくださってありがとうございました。